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2017/04/15

職場での「つながり」効果…

全国社会保険労務士連合会が発行している『月刊 社労士』に、職場と健康をテーマとした予防医学研究者である石川善樹先生の興味深いコラムが掲載されていました。

職場における身近な「つながり」として、上司と部下の上下関係と同僚達との横の関係があります。
どちらの関係性がより寿命に強い影響を与えると思いますか?!
イスラエルの大学で20年間にわたり成人820人を対象として実施した調査結果によると、職場で仲間からの社会的サポートをほとんど受けていないグループとまったく受けていないグループは、サポートを受けていたグループに比べて調査期間中の死亡率が2.4倍にのぼったそうです。
一方で、上司が友好的であるかどうかは、死亡率にはほとんど影響がなかったそうです。
つまり、上司のサポートよりも、同僚がどれだけサポートしてくれるかが、寿命に影響しているということで、この背景には「ストレス」があり、ストレスを緩和してくれるのは、上司ではなく、同僚たちとの「つながり」というわけです。

また併せて、生産性向上のために重要なのは、飲み会よりも「雑談」ということも書かれてありました。
これは、アメリカの大手銀行のコールセンターを対象とした研究で、休憩時間を揃えてコミュニケーションを促すことのみで、生産性の低いチームでは2割の改善が見られたそうです。
そして、なぜ飲み会よりも雑談なのかは、シカゴ大学のロナルド・バート教授による社会的な「つながり」の最小単位を3人とする理論から、3人がつながると情報が効率的に回り、アイデアが生まれやすくなる、そして、雑談ができる限界は4人までとのことで、生産性や創造性を高めるつながり方としては、大人数での飲み会より、3名くらいの雑談が適しているとのことでした。
職場の仲間たちで雑談しやすい環境を促すことで、寿命は延びて生産性や創造性も高まる…、ぜひみなさんも取り入れてみてください。

さて、季節柄いろいろなところで桜の写真をみかけますが、冒頭の写真は、知り合いのデザイナーさんが撮影したもので、桜を上から撮り下ろしていて、なんとも斬新です。
そして、下の写真は、私が近所の公園で撮ったもので、いたって普通のアングルですが(笑)、2色の桜が綺麗でした。