言いにくいことを言える職場

DSC_1004今月発売の『Harvard Business Review 7月号 組織の本音』は、私にとって興味深い記事が満載でした。
タイトルの『言いにくいことを言える職場』という、ジェームズ R. ディタート コーネル大学 教授とイーサン R. バリス テキサス大学オースティン校 准教授の書かれた記事、こちらの副題は「リーダーが必要な情報を得るために」ということで、リーダーやマネジャーが部下の率直な声を聞くことを望んで、さまざまな策を講じたとしてもその効果が上がりにくい二つの要因が解説されていました。

その二つの要因とは、部下たちが抱く”怖れ”と”諦め”です。
それぞれに具体的な事例が挙げられていたのですが、特におもしろかったのは、”怖れ”のパートの「意識するかしないかにかかわらず、上司はたぶん微妙なシグナルを通じて自分の権力を見せつけている」ということに関連した、テキサス州のある大きな病院の著名な救急医のエピソードです。
この医師は長年、優れた実績を残し、同僚の間でも質の高い医療を提供すると認められていました。
ところが、患者の満足度調査ではいつもスコアが低い…。診断も正確で、治療の効果があるにもかかわらず、評判は振るわず、そのために患者が診断に必要な情報をこの医師に伝えることができていないと看護師に指摘されるほどです。
そこで、この医師は一つだけ行動を変えてみたそうです。
それは、回診の時、ベッドの側に立って患者を見下ろすのではなく、イスに座り、面と向かって言葉を交わすという簡単なことでした。
相変わらず、短い会話で接し方もぶっきらぼうだったとしても、イスに腰かけて話をしたただけで、この医師の翌月の患者満足度スコアは急上昇したそうです。
記事の終盤には、声を上げやすい文化の創造に関するベストプラクティスも紹介されていますので、ご興味のある方、ぜひ読んでみてください。
たいていの人は、社会的・物質的な幸福を気にしすぎるため、障害を取り除いてやらない限り、権力者に日常的に真実を語ろうとしない…意見を述べても安全だし無駄にはならないと、組織のあらゆる場所で安心させる働き掛けを行うことが大切…と記事は締めくくられていました。

さて、冒頭の写真は、先日、岡山に帰省した際に食べた大好物のしゃこ酢です。
離れてみて気づいたのですが、しゃこは瀬戸内の名産らしく、そういえば、子供の頃、牛窓(日本のエーゲ海と呼ばれています 笑)の民宿で、茹でたてのしゃこをいっぱいの食べたなーと懐かく思い出しました。

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