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2016/05/31

なぜ部下とうまくいかないのか

DSC_10022年以上前に初めて読んで以来「殿堂入り」を果たしてる『なぜ人と組織は変われないのか―ハーバード流 自己変革の理論と実践』Robert Kegan(著)は、コーチ仲間や仕事先の教育熱心な看護部長さんなど、人の成長を支援するような立場の人たちの間で、よく話題になる本でした。

その本の著者であるハーバード大学教育学大学院のロバート・キーガン教授らから直接学び、成人発達理論に精通した日本人の著書ということで、発売後に即購入したのがタイトルにある『組織も人も変わることができる! なぜ部下とうまくいかないのか「自他変革」の発達心理学』加藤 洋平 (著) です。

自分が成人として、どの発達段階なのかを認識し、今後どのようなプロセスでさらに成長や進化できるのかを把握する成人発達理論は、日本ではまだまだ認知度が低めのようで、関連する書籍を探していましたがなかなか見つけられずにいました。

この本は、ワインバーで偶然出会った部下育成に悩む課長とコンサルタント(コーチ)の対話を軸に、発達段階2の道具主義的段階(利己的段階)から、成人人口の1%未満しか到達できていない発達段階5の自己変容・相互発達段階までが、ストーリー仕立てで紹介されていきます。
ちなみに発達段階3の他者依存段階(慣習的段階)が成人人口の約70%、次の発達段階4の自己主導段階は成人人口の約20%だそうです。
こうなると、自分はどの段階なんだろう?!と気になりますよね…笑

ご興味のある方は、キーガン教授の本と併せて、ぜひ読んでみてください!
キーガン教授の方は、440ページとかなりのボリュームですが、こちらの本は、ストーリー形式なのであっという間に読めてしまいます。

さて、近所のアジサイがとてもきれいに咲いていました。
気付けば、明日からもぉ6月ですねー