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2017/06/25

AI(アプリシエイティブ・インクワイアリー)

組織開発の分野で使われるAI(Appreciative  Inquiry/アプリシエイティブ・インクワイアリー)という手法をご存知でしょうか?
1980年代から、アメリカ海軍のリーダーシップづくりや企業でので従業員の満足度向上など、人や組織に関する課題解決手法として多くの成果を上げているアプローチです。
日本では、まだあまり知られてはいませんが、私は、昨年よりこの手法を用いた研修をさまざまなところで実施させていただいており、先月末、このAI手法をメインにしたリーダーシップ開発のためのオフサイトミーティングを1泊2日で実施しました。( 冒頭の写真は、その研修室からの景色で、海が見えて温泉もあるという素晴らしい環境の中の開催でした!)

組織で多く用いられる課題解決の方法には、「ギャップ・アプローチ」と「ポジティブ・アプローチ」の2種類があります。
簡単に言うと、ギャップ・アプローチとは、不具合の原因を追究して課題を解決する方法、ポジティブ・アプローチは、未来の在りたい姿に向かって課題を解決していく方法で、このポジティブ・アプローチの一つがAI手法です。

AI手法は、まず成功要因や既に持っている強みを分析し、そこから未来のありたい姿を描き、それを実現するために、何をするかを決め、実行するという、4Dサイクルと呼ばれる流れて進めていきます。

具体的な内容は、いくつものバリエーションがあるのですが、その中の一つに、理想の未来を具現化したオブジェを参加メンバーが力を合わせて制作するといったことを行ったりもします。
今回の研修は、リーダーシップ開発ということで、リーダー達がチームに分かれ「リーダーもメンバーも全員がイキイキと活躍できている3年後の姿」をテーマに、以下のような作品ができあがりました。

その後、この未来を実現するためのアクションプランを検討していきます。

また、2日目には、各リーダー達が、自分の強みを活かした理想のリーダー像について、再びAI手法を用いて探求し、自分が理想とするリーダーの在り方を今度は絵で表現し、各自のアクションプランへと繋げました。
まだまだ、日本では認知度の低いAI手法ですが、まずは成功要因や強みを引き出すことから始め、その後、在りたい姿を描くという流れがとてもパワフルな効果を生み出します。
ご興味のある方、ぜひ、お声掛けください!